急増する家族葬の背景
お知らせ・イベント 2012年04月12日
喪主となる子どもの世代が退職を迎える年齢と親世代の高齢化に伴い、小規模な葬儀が急増しています。一般的な葬儀のように知らせる知人が少なくなったり、都会に出た子どもが喪主となって知人が周囲にいなくなっていたりすることから、他人に知らせず、参列をお断りして家族や親族だけの小規模な葬儀を「家族葬」と呼ばれる傾向があります。
しかし葬儀は、遺族が悲しみから癒され、親族の死を納得する意味合いもあり、故人のためだけではないことも忘れないでおきたいものです。故人とこれまでかかわりのあった人も何らかのお別れをしたい気持ちがあることも理解し、家族葬を選択するべきか、一般葬にするべきか考えましょう。参列者から家族には見せなかった故人の一面を初めて葬儀で知り、それが遺族の心の支えに繋がることも少なくありません。家族葬は、一般葬のように親族の見知らぬ人が参列しないため、煩わしいことに神経を使わない反面、後で知人の弔問が相次ぐケースもあります。
家族葬を希望する場合は、事前に周囲(親戚や町内などの身近な関係者)に相談するなどして、見送る側も故人にも悔いのない葬儀を執り行いたいものです。